Minolta Flex.typeV
現コニカミノルタ、合併前のミノルタが1954年に発売した日本産の二眼レフカメラ。
これを一番持ち歩いてます。
フード装着。 |
ロッコール75mm F3.5のレンズを搭載。 下段レンズの左側がシャッタースピードレバーで、右側が絞りレバーとなっています。 ちょっとしたトリビアがあります。両方を上に持ってくると雪だるまっぽく見えるのです。 各レンズにはツバ(バヨネット)がついており、Bay1型のアクセサリを取り付けることが出来ます。 僕は、てっきり二眼ではバヨネットが主流なのだと思っていたのですが、最近さまざまな種類があることを知りました。 うちにいる使用可能な二眼レフは、全てバヨネット付きです。 |
ファインダーカバーの開け閉めが一番気に入っている動作です。ほぼ金属の塊なので、ガシャッと軽快な音がします。 もちろん、重いです。一日中首に下げておくのはお勧めできません。もっとも、ぶつける位じゃ屁でもないくらい頑丈ですが。 ロールオーバーでガシャッ! |
ピント合わせは、ビューを覗きながら側面のノブを回して合わせるもの。真面目な人向けにルーペまで付いてます。 |
ファインダービューのスクリーンです。スクリーンの大きさは、フィルムに焼きつくサイズと大体同じです。 スクリーンの中心の凸は、ピント合わせの補助をするルーペなのですが・・・正直なところ、使い道がないです。 左手で支え、覗きこみながら右手でピントを合わせます。スクリーンに写る像は左右逆転像なので、構図を改めるときは体ごと動かさないと混乱します。 |
右下がピントノブ、右上にカウンター。左上が巻き上げノブで、巻上げとピントノブの間にはカウンターリセットがあります。 |
ピントは80cmまで接近でき、
ノブ受けには被写界深度計がマークされています。 ロールオーバーで最接近 ノブダイヤルの大きさや回転の重さはかなり使い心地が良いです。 巻き上げ機構の点検整備については、この右側面の革を剥ぐと共に、ピントノブと巻き上げノブの端面カバーを外す必要がありました。 巻き上げノブについてはマイナスのビスが付いてますが、ピントノブはカニ目開けなる工具が必要です。 意外とお高いです、カニ目明け。 |
カウンタです。▽→1・・・12→◎と表示されます。 小窓のプラスチックはちょっと古ぼけて、黄味がかかってきてますね。 ロールオーバーでストラップブラケット 最近は、このスリットに幅厚のストラップをつけています。純正の革ケースをつけるときは、固定用の金具がこのスリットに差し込まれます。 |
シャッタースピードと絞り値は、ビューレンズの上面に表示されます。 |
シャッターレバーです。右の写真でチャージ、ロールオーバーでレリーズ。 レンズを正面から見て、右側にスイッチレリーズを取り付けるアダプタがあります。 シャッターショックは、ほぼありません。二眼レフは撮影室が極めて単純なためです。 一眼レフカメラは撮影室にミラーがあり、撮影の瞬間ミラーが避けて光が入る構造になってます。従ってミラーを退ける機構がついてますが、ひどい物はその振動でブレが発生するものもあります。 しかし、二眼も良い所ばかりではありません。ピントを修正しながら直ぐ撮ることが体勢的に難しく、動作のあるもの(子供や動物など)は非常に不得手です。 |
底面と、レンズを正面に見て右側面です。 こちら側の側面は、アクセサリシューがあるだけで何もありません。メーカーによっては、ダイヤルの配置が逆になっているものもあります。 底には、雲台ネジ穴と背面カバーのロックダイヤルがあります。あと、なぜか脚が付いてます。 ロールオーバーでロックダイヤル解除 |
フィルム交換時は、ロックを外して背面カバーを開きます。 フィルムは下から上に巻き上げられていきます。実際には、上から下へフィルムを送ったほうが、平面が出て事故が少ないそうです。ミノルタの二眼レフ後期シリーズは上から下になっています。 ロールオーバーで装填 |
フィルムスプールは、側面のつまみを引っ張りながら装填します。巻上側は、軸に出っ張りが付いています。 フィルムを装填したら、フィルムの端を巻上側の空スプールに取り付けます。 ロールオーバーでフィルムを引っ張る |
スプールのスリットにフィルムを差し込むわけですが、スリットが手前を向いていない場合は巻き上げノブを回して修正します。 ロールオーバーでスリットに挿し込み 差し込むとき、フィルムがスプールのフランジ(端の羽の部分)の間にきっちり入るように、左右にスライドさせて調整します。どちらかに偏って巻き上げると、水平に撮れないのです。 スプールの軸の固定にも、若干の遊びがあるのでスライドさせて調整します。 |
スリットに差し込んだ後は、しばらく巻き上げていきます。巻上ながら、左右の偏りがないか、水平に巻き上がってくかチェックします。 |
カバーを閉じて、巻き上げカウンタをリセットします。▽マークが表示された状態から再び巻き上げ、カウンタに1 が表示されると、巻き上げロックがかかります。 |
以上。
ねんがんの にがんかめら を てにいれたぞ!
子供の頃からずっと二眼レフカメラが欲しかったので、ただいじくるだけでも楽しいです。
なにより、フルセットを15,000円で買えたことも大きい。
発売当初としては高級機だったのかもしれませんが、僕は色んなところに連れて行っています。
中古価格と頑丈さから、バリバリのフィールドワーカーといったイメージ。
これからもよろしく!
(06/24.2010)